インターネットやSNSでの情報発信が主流となった今日でも、チラシという紙媒体は重要な役割を持っています。パソコンやスマホを使用していない人はもちろん、それらを使用していても使いこなせていない人にとって、よりお得な情報を得るための手段は紙媒体に他ならないためです。これを裏付けるように、チラシの束が定期的にポスティングされているわけですが、そのなかで人々の視線が向けられる一枚にとなるには、相応のポイントを押さえておく必要があります。
チラシ作りのプロがデザインを企画するときは、まず伝えたい情報を明確化し、それらの優先順位を決めていきます。セールやイベントの日程、お店の名称、ロゴ、特売情報、お店のこだわり、商品の説明、商品や外観、店内の写真、問い合わせ先、などの情報をリストアップし、近いもの同士をジャンル分けしてグループ化してから、優先順位をつけるようにすると作業がはかどります。グループの数としては4つほどが目安となります。
次に、それぞれのグループを配置するエリアを決めます。紙に枠取りしながら、配置個所を決めていくといいでしょう。思い切りアピールしたいのはわかりますが、紙面ギリギリまでレイアウトすると、見る人が窮屈に感じるので余裕を持たせるようにするのがおススメです。そして、実際に配置してみます。このときは白黒で単一のフォントとしておくと、より正確に全体的なイメージを把握しやすくなります。
上記のステップが終われば、文字サイズやフォントの変更をするなどして、デザインを整えていきます。まずは文字サイズから取り掛かるようにしましょう。大々的に伝えたいことは大きく太字に、それ以外は小さく、できるだけメリハリをつけた構成としていきます。フォントは多くの人がどこかで見たことのあるだろう無難なものをいくつか使用するといいでしょう。最後に、画像を入れたり、文字色を変更したりして仕上げていきます。
上記に目を通しながら、まったく逆から作業を進めていたことに気がついた人もいらっしゃるのではないでしょうか。いくらか器用な人であれば、ある程度のデザインは作成できるでしょうが、訴求力のあるデザインとするには、やはりセオリーを正しく踏襲していかなければなりません。チラシ制作のプロであれば、セオリーを柔軟に応用しながら、皆さまが理想とするデザインへと近づけてくれますので、見本を得るためにも依頼してみてはいかがでしょうか。