街中で外国人を見かける機会は本当に多くなったと思いますが、そのような外国人を自分のお店に呼ぶことができれば、もっと活気を得られるのに・・と考えている事業者さんもいらっしゃると思います。しかし、そのときに大きな壁となるのが言語の問題でしょう。自分が提供する商品やサービスについて念入りに説明しなければならないと考えるのも当然でしょうが、実は英語がわからなくても訴求力の高いチラシを制作することは難しくないのです。
まず念頭に置くべきは、外国人観光客向けに英語で対応しなければならないと思い込まないことです。スペイン語や中国語までケアしていたのでは、時間がどれだけあっても足りません。むしろ、外国人の皆さんは日本の文化に触れようとしてきているのですから、可能な範囲内で日本語での案内としてしまったとしても間違いではないのです。字が読めないのであれば、絵やイラスト、マンガで表現してしまえばいいだけのことなのです。この方法であれば、各国の言語の案内を制作する必要はありませんし、日本語以外に英語・中国語・韓国語といった来日者数の多い国の言語のものでも用意すれば事足りるでしょう。
しかし、ここで留意すべきは他国の文化を尊重することです。特にハラールを重きとするイスラム教を信仰している国家であれば、飲食店はデリケートにならなくてはなりません。また、“手で食べるのはマナー違反”、“お茶に砂糖を入れて飲むなどあり得ない”といったような、日本人ならではの文化上の価値観もできるだけ避けるようにしていかなければなりません。
上記のように、単純なようで難しい一面も持ち合わせているのが、外国人観光客を呼び込もうとするためのチラシなのです。なんとなく難しそうな印象を持つかもしれませんが、それはどの事業者であっても同じでしょう。そのタイミングで諦めて様子見とするか、積極的に誘致に取り組むかで、今後の経営状況は大きく変化してくるのではないでしょうか。どのような自治体であっても、日本という国自体が観光をセールスポイントにしようとしているのですから、今後も外国人観光客の取り組みに積極的となるのは明白です。ライバルに先駆けて、いち早く世界各国の人々に認識されるような事業所を作り出してみてはいかがでしょうか。ひとつのチャレンジが、きっと先に実を結ぶことでしょう。