チラシを制作しながら思い浮かべる理想像は、それを手にしたターゲット層からいくつもの問い合わせを得ることではないでしょうか。それを可能とさせる考え方が、皆さまが作成したチラシを受け取った人々のアクションを促すためのマーケティングを実践していく方法論となってきます。
あまりに横文字ばかりが連なっており、難しいように捉えてしまうかもしれませんが、どのようにチラシを構成すればいいのか考えるだけですので、それほど身構える必要もありません。ただ、ちょっとしたコツを覚えておくのみでも十分といえます。そのコツとは、チラシの構成をT型とするか、Z型とするかを意識することですが、これらの両者も特別なスキルが必要となるわけでもありません。
今、お手元に一枚のチラシがあり、それに初めて目を通すとします。上から下へスクロールしながら目を通すのがT型であり、左上から右下に向かって読み進めていける構成のものをZ型といいます。これらを種類分けしているアルファベットは読み手の動線を指しているので、それに沿ってアピールしたい文言をレイアウトしていくことで、よりレスポンスの期待できるチラシとなっていきます。
また、気をつけたいのは、チラシにあれこれと詰め込みすぎないことです。せっかくコストをかけて印刷し、配布するのだからと力が入ってしまうのも仕方ないかもしれませんが、あまりにゴチャゴチャと書かれていても、多くの人が詳細まで把握しようと目を通しませんし、動線さえも失われてしまいますので、詰め込めば詰め込むほど逆効果となってしまう場合もあるのです。
これまでご紹介したポイントを網羅した上で、やっと写真やキャッチコピーの制作へと辿り着くことができるのです。何も知らなければ、逆の順序となってしまいそうなところですが、チラシを配布する目的となるターゲット層のレスポンスを重視するならば、セオリーの踏襲を欠かすことはできません。しかし、それぞれのステップを踏み外さないように進めていくのであれば、何かと時間がかかってしまうため、多くの皆様がチラシ制作を得意とする業者へと依頼しているのが今日の現状ともいえるでしょう。せっかくコストをかけるのですから、レスポンスの得られる可能性の高い仕上がりとすべきなのは言うまでもありません。